プロダクト · 2026年9月17日
キア、大型電気商用車PV7を世界初公開、2027年後半に日本と欧州で発売へ
キアは14日、ドイツ・ハンノバーで開催された「IAAトランスポート2026」において、大型電動商用車「PV7」を世界で初めて公開した。同車は2026年に発売予定の「PV5」に続く、2番目の専用電動商用車となる。
キアは2027年後半に、日本と欧州で「PV7 パッセンジャーロング」と「PV7 カーゴロング」を優先的に発売する計画だ。その後、グローバル市場に向けて合計23種類の派生・コンバージョンモデルを順次投入する方針を示した。
PV7は、顧客の事業目的に応じて車体や室内構成を変更できる拡張性が特徴だ。貨物輸送用のカーゴはコンパクト、ロング、ハイルーフの3タイプ、旅客輸送用のパッセンジャーはコンパクトとロングの2タイプで構成される。特装車製作用のシャーシキャブモデルも今後公開される予定である。
車体の主要部分には「フレキシブルボディシステム」が採用されている。サイドアウターやルーフパネルなどを用途に応じて構成し、ホイールベースや全長・全高、室内構成を多様化する開発・製造技術である。
PV7は、専用電動商用車プラットフォーム「E-GMP.S」を基盤に開発された。まず公開されたロングモデルの全長は5350mm、全幅は1995mm、全高は1990mm、ホイールベースは3500mmである。全幅はドアミラーとドアハンドルを含まない数値で、ドアハンドルを含めると2030mmとなる。
バッテリーはニッケル・コバルト・マンガン(NCM)系で、スタンダードモデルに71.5kWh、ロングレンジモデルに96.2kWhを搭載する。カーゴロングのロングレンジモデルは、キア独自の測定基準に基づき、欧州WLTP基準で1回の充電で460km以上走行可能とされている。国内の認証走行距離は未公開である。
800V充電システムと最大350kWの超急速充電に対応している。バッテリー残量10%から80%までの充電時間は、独自の測定基準で20分台中盤とされている。キアとして初めて、前面の急速・緩慢充電ポートと後側面の緩慢充電ポートを同時に備えた。
前輪モーターの最高出力は200kW、最大トルクは420Nmである。今後、四輪駆動モデルも追加される予定だ。V2L機能により、工具や業務用機器、電子機器にも電力を供給できる。
カーゴモデルは550mmの低い荷台高さを備えている。荷室容量はVDA基準でロングモデルが6.1立方メートル、ハイルーフモデルが8.0立方メートル程度で、1200×800mm規格のユーロパレットを最大3個まで積載可能だ。積載重量は欧州基準でカーゴロングが約1165kg、コンパクトが約1200kgである。
カーゴは2人乗り・3人乗り、および2列シートを備えた多人数乗車モデルとして運営される。3人乗りモデルには、同乗席下部まで長い貨物を収納できる「ロードスルー隔壁」が採用されている。テールゲートは左右に開く「フルオープンツインスイング」と上に開くリフトアップ方式に分かれている。
パッセンジャーモデルは7人乗り・9人乗り・11人乗りで構成される。コンパクト7人乗りには、後部座席を移動または取り外し可能な「ロングレールイージーリムーブシートシステム」が採用されている。乗客数や荷物の量に応じて室内空間を調整できる。
PV7には、Android Automotive OSを基盤とする次世代インフォテインメントシステム「Pleos Connect」が搭載される。オープンなアプリマーケットと生成AIエージェント「Gleao AI」、無線ソフトウェア更新(OTA)に対応している。企業顧客には、車両状態と運行データを管理する「Pleos Fleet」、車両データ連携機能、リアルタイム異常兆候検知サービスも提供される。
キアは、同展示会でPV7を3台、PV5を7台、合計10台の商用車を展示した。国内外31社の特装メーカーを招待した「2026グローバルPBVコンバージョンパートナーズデイ」も開催し、PV7の情報と協力戦略を共有する予定である。
ZDNet Koreaが報じた通り、PV7はキアの商用車事業を大型クラスに拡大するモデルであり、車体・座席・用途を細分化し、車両運営サービスまで組み合わせることで、顧客ごとの事業需要に対応する方針を示している。地域別の発売モデルと時期は異なり、詳細な仕様は政府機関の認証完了後に公開される。
ZDNet Korea の報道。