プロダクト · 2026年8月24日

ディープマインド出身者が設立したInherent、研究複製タスクで大手AIモデルを上回る

people working at desks in open office
Arlington Research / Unsplash

ロンドンのAI研究所Inherentは、同社の新しいエージェント「Faraday」が、公開された科学論文の知見を独立して再現するタスクにおいて、AnthropicとOpenAIの大規模モデルを上回ったと発表した。

同社はGoogle DeepMindの出身者らによって設立されたスタートアップで、わずか数週間前に5000万ドルのシードラウンドで資金調達を完了したばかりだ。Faradayは、事前に正解を教えられずに研究結果を再現する能力で、より大規模な既存モデルを凌駕したとしている。

Faradayは、わずか270億パラメータの小規模モデル「Qwen 3.6」を基盤としているが、AnthropicのClaude Opus 4.8やOpenAIのGPT-5.5といった最先端モデルと比較しても優れた性能を示した。Inherentは、単なる正確性だけでなく、実験の価値を見極める「研究センス」の獲得も目標としており、強化学習を活用してこれを実現したという。

同社の共同創業者で最高科学責任者のEdward Hughes氏は、研究センスの獲得が長期的な目標である「AI科学者エージェント」の構築に向けた重要なステップだと説明する。また、Inherentは独自のコーディングツールを開発せず、OpenAIのGPT-5.5 Codexを活用するなど、人間の科学者と同様のアプローチを採用している。

Inherentは現在、ロンドンのキングス・クロスにあるオフィスで12人の従業員が対面で業務を行っており、今年末までに従業員数を20~25人に拡大する計画だ。同社はまた、イギリスにおける「ガーデン・リーブ」と呼ばれる慣行の廃止を求める立場を示しており、これはアメリカの研究者に比べてイギリスのスタートアップが人材獲得で不利な状況に置かれているとの見解に基づくものだ。

According to TechCrunch, ...