プロダクト · 2026年9月3日

グーグル主席エコノミスト、スウェーデンのAIモデルを称賛 「印象的」

A wooden table topped with lots of legos
Green Liu / Unsplash

グーグルの主席エコノミスト、ファビアン・クルト・ミレ氏は、先端技術カンファレンス「Unleashed」への参加のためにシリコンバレーからスウェーデンを訪れた際、AI分野の注目企業であるロベイブルを表敬訪問した。同社は直近で1270億クローナの企業価値と評価されている。

ミレ氏は「非常に優秀でエネルギッシュな人々に出会う。スウェーデンは世界で2位にランクされるイノベーション指数に示されるように、優れた才能を有している」と述べた。同氏は2011年からグーグルに在籍し、サンフランシスコからマクロ経済分析を担当するチームを率いている。

同氏はまた、米国におけるAIへの不安の高まりについても言及した。米国ではAIがもたらす影響への懸念から大規模な抗議活動が起きており、かつてのグーグルCEOエリック・シュミット氏がアリゾナ州を訪問した際には学生から野次を浴びたという。

ミレ氏は「昨年の調査で、AIへの不安が最も強い国は米国であることが分かった。これは技術先進国であるにもかかわらず皮肉な結果だ。AIが全ての人にとって有益な状況を作り出す計画を示すことで、こうした不安を和らげられると期待している」と語った。

スウェーデンと米国の労働市場に関する議論の違いについても触れ、米国では大量失業の懸念が強調される一方で、スウェーデンでは労使の協力関係が強みとなっていると述べた。

同氏は「技術は通常、雇用の純増をもたらす。AIについても同様だと信じている。経済、科学、教育、医療の分野で大きな利益をもたらすだろう」と語った。

経済成長の停滞リスクに対し、AIが生産性向上の起爆剤となる可能性を指摘した。OECDの分析によると、今後数十年にわたり成長率が40%低下する見通しの国もあり、AIはその打開策となるという。

ミレ氏は、実装社によるグーグル向けの分析で、AIが2034年までに年間最大5500億クローナのスウェーデンのGDP向上に貢献する可能性があると述べた。

エネルギー供給の安定性もスウェーデンの強みの一つであり、大規模なデータセンターの誘致につながっている。一方で、トースボーダのプロジェクトをめぐり政府から電力網への負荷懸念を指摘されているが、ミレ氏は「責任を果たしたい。米国では雇用創出と地域経済の活性化につながる投資を行っている。エネルギー問題にも取り組んでいる。当社のデータセンターは5年前と比較して単位電力当たりの計算能力が6倍向上している」と語った。

Breakitが報じた。

Breakit の報道。