プロダクト · 2026年8月25日

バルト海産の琥珀から4200万~4500万年前のハエ化石を発見

a couple of men standing on a scaffold in front of a tall building
Jutharat Suanprang / Unsplash

ポーランド・ステグナで琥珀採集を趣味とするロバート・ファラスゼク氏は、採集した琥珀のひとつに4200万~4500万年前のハエの化石が含まれていることを確認した。同氏は専門家の協力を得て、このハエがDiopsidae科に属する珍しい種であることを突き止めた。

ファラスゼク氏は、Diopsidae科の特徴である「眼柄」と呼ばれる特異な眼の位置に注目し、専門家に鑑定を依頼した。同氏によると、この種のハエは現在のアフリカやアジアの温暖な地域に多く生息しており、当時のヨーロッパの気候が現在とは大きく異なっていたことを示唆しているという。

この化石は、バルト海産の琥珀から発見されたもので、少なくとも4000万年前に形成されたとされる。当時のヨーロッパは気温が高く、現在のバルト海周辺とは異なる生態系が広がっていた。Diopsidae科のハエは、進化生物学の分野で特に注目されており、眼柄の長さが性選択の要因となっていることが知られている。

これまでにバルト海産の琥珀からDiopsidae科の化石が発見された例は少なく、クラクフの研究機関に保管されているものは3例のみとされている。新たな化石も同研究機関に寄贈され、さらなる研究が進められる予定だ。

Spider's Webによると、この発見は、当時の生態系や進化の過程を理解する上で重要な手がかりとなる可能性があるという。