資金調達 · 2026年8月22日

スタークラウド、軌道上データセンター向けに2億5000万ドル調達──打ち上げオプションの枯渇で追加資金

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Glenn Carstens-Peters / Unsplash

衛星で軌道上でAI推論を実行するスタートアップ、スタークラウドは、2026年8月21日に2億5000万ドルの追加資金を調達したと発表した。同社によると、この資金は2026年3月に実施されたシリーズAラウンド(1億7000万ドル)の延長分にあたる。調達後の企業価値は23億ドルと評価されている。 今回の資金は、より大規模な製造施設の開設と、大型軌道データセンター衛星「スタークラウド-3」の開発加速に充てられる。同衛星はスペースXの新型ロケット「スターシップ」での打ち上げが計画されている。CEOのフィリップ・ジョンストン氏は、ロケット輸送市場のひっ迫を受け、打ち上げ能力の確保に向けた資金調達も進めていると述べた。 ジョンストン氏は「今後、膨大な打ち上げ能力の確保が必要になることは明らかだ」と語り、すでに米連邦通信委員会(FCC)に対し、8万8000機の衛星運用許可を申請している。また「できるだけ早くスターシップとの契約を目指す」とし、打ち上げコストの高騰が課題となっていると指摘した。スペースXの主力ロケット「ファルコン9」は2028年に運用終了が予定されており、打ち上げ能力が制約される可能性があるという。 同社は2027年に、新型8キロワット級コンピュート衛星「スタークラウド-2」2機を相乗り打ち上げで軌道投入する計画で、米政府機関向けの軌道上推論サービスを提供する予定。将来的にはファルコン9の専用打ち上げや他社ロケットとの契約も検討している。 スタークラウドは、スターシップの再利用による打ち上げコストの低減に期待を寄せている。ジョンストン氏は「スターシップが迅速かつ頻繁に再飛行できることを確信している」と述べた。スペースXのイーロン・マスクCEOは同日、スターシップの回収試験を数か月遅らせ、初の再飛行を2026年末か2027年初頭に実施すると発表した。 今回の資金調達ラウンドはマンハッタンウエストベンチャーズがリードし、NVIDIAとシスコが参加した。関係者によると、NVIDIAは2500万ドルを出資した。他の出資者にはベンチマーク、EQT、ソーマ、NFX、776、シダー・キャピタル、ゴアナ・キャピタル、スタンダード・キャピタルが名を連ねる。

TechCrunch の報道。